無料で使えて手軽な流体シミュレーション・ソフトウェア
よくある質問
実行関連
- Flowsquare+を実行すると、システム エラー『VCOMP140.DLL が見つからないため、コードの実行を継続できません。』が発生します。
- 表示言語(英語・日本語)を手動で変更できますか?
- STLファイルから、モデルが正しく読み込まれません
- STLファイルで定義された壁面を流体が通過しています。
- STLで読み込むモデルの一部分を流入境界条件にできますか?
- 自動メッシュで壁面近傍ではどれくらい細かくできますか?またはユーザーで設定可能ですか?
- 自作したモデルでシミュレーションを行うと、デフォルトのモデルと自作モデルが混在してしまいます。
- BMP画像を用いて、異なる境界条件色で構築された壁境界同士の接合部分に意図しない隙間が空いてしまいます。
ライセンス関連
- バージョンの異なるFlowsquare+で、同じライセンスキーを利用することはできますか?
- ライセンス購入・発行前にトライアル用のライセンスを発行することは可能ですか?
- PRO版の利用を考えていますが、とりあえず1か月利用したいのですが、利用終了後またライセンスを再取得して再開する場合、以前作成した入力データなどは再利用できますか?
サポート関連
実行関連
Flowsquare+を実行すると、システム エラー『VCOMP140.DLL が見つからないため、コードの実行を継続できません。』が発生します。
VCOMP140.DLLコンポーネントは、通常のWindows Updateに含まれており追加インストールの必要はありませんが、本エラーが発生する場合、以下の方法で手動でインストールすることが可能です。
- マイクロソフトVisual Studio 2015 の Visual C++ 再頒布可能パッケージ「vc_redist.x64.exe」をご使用のパソコンにインストールする(https://www.microsoft.com/ja-JP/download/details.aspx?id=48145)。
表示言語(英語・日本語)を手動で変更できますか?
バージョン2021R2.0以降より可能です。
- 2022R1.0以降の場合、こちらを参考にFlowsquare+のインターフェースから設定可能です。
- 2022R1.0以前かつ2021R2.0以降の場合、Flowsquare+を実行した際に生成される実行ファイルと同じ階層にある『.history』をテキストエディタ等で開き、その中のlangFlagを1に設定すると英語表示、2に設定すると日本語表示となります。0はお使いのPCのロケールと言語設定に基づく自動設定です。
STLファイルから、モデルが正しく読み込まれません
以下が原因の可能性があります。また、お使いのSTLファイルに問題がある可能性もございますので、公開されているシミュレーション例を用いて、まず確認してください。
- STLのファイル名はbc.stlである必要があり、プロジェクトフォルダ下inputフォルダに格納されている必要があります。
- STLファイルが記述されている単位を正しく選んでいない。
例えば、元々1.0(m)のサイズの物体のSTLが(mm)で記述されている場合、そのサイズはSTLファイル内には1000と記述されています。またSTLには単位の情報は含みません。この場合、Flowsquare+で(m)で読み込んだとすると、1000(m)の物体が描画され、画面領域から大幅にはみ出てしまいます。この場合、描画する必要はないため、画面内に物体は見えません。パラメータ設定またはSTL及び境界条件確認画面にて正しい単位を選択ください。 - STL描画のオフセットが大きすぎる。
STL及び境界条件確認画面にて、モデルをシミュレーション領域中央に移動するボタンがありますので、これを押してご確認ください。こちらをご参照ください。
STLファイルで定義された壁面を流体が通過しています。
まずは、当該箇所において、ツール・メニューから『ゴースト・固体領域表示』を選択肢、XY、YZ又はZX断面上において、STLモデルの形状に合わせて白点が表示されているかご確認ください。
もし、STLモデルの表面の一部または全部が格子点間隔の白点で再現されていない場合、『CAD(STL)モデルとその最適化』に基づいたSTLモデルの最適化が正しく行われておらず、壁面が正常に定義されていない可能性があります。STLモデルの最適化が行われているかご確認ください。
特に、一般的に公開されているSTLファイルの多くは、曲率に基づくポリゴンメッシュに基づいており、局所的なモデル形状に合わせてメッシュサイズを変化させています。
一方で、Flowsquare+における、STLに基づく境界条件構築では、出来るだけ均一なメッシュが望まれます。
以下に、『F1モデルの風洞シミュレーション』を例として、一般公開データ(不均一なメッシュ)及び『CAD(STL)モデルとその最適化』に基づいて実施したメッシュの均一化後のモデル比較を示します。これらを参考にSTLモデルのメッシュは均一であることをご確認下さい。
STLで読み込むモデルの一部分を流入境界条件にできますか?
公開バージョンでは、STLで読み込むモデルの一部を流入とする事は出来ません。STLモデルの座標位置をマウスで調整できるので、ペイント画像またはプリセットにより設定した流入境界にSTLモデルを合わせる事で流入境界を重ねることが可能です。一般公開版のカスタム化(有償)にてSTLファイルによる流入境界条件指定の組込みが可能です。
自動メッシュで壁面近傍ではどれくらい細かくできますか?またはユーザーで設定可能ですか?
公開版Flowsquare+では、等間隔のデカルト座標に沿ったメッシュを用いていますので、壁面近傍で細かくできません。壁面境界の表現には、埋込境界という手法を用いていますので、壁面と並行でないメッシュでも壁面表現が可能です。ただし、流体を解く解像度は、メッシュの解像度となります。
自作したモデルでシミュレーションを行うと、デフォルトのモデルと自作モデルが混在してしまいます。
デフォルトモデル用の入力ファイルが入ったままになっていると考えられます。inputフォルダ内のbcXY0.bmpを削除されるとデフォルトモデルは考慮されなくなります。
BMP画像を用いて、異なる境界条件色で構築された壁境界同士の接合部分に意図しない隙間が空いてしまいます。
境界同士の接合が正しく考慮されている場合でも、3次元描画上、1格子点分の隙間が存在する場合があります。意図した通り、2つ以上の境界条件が正しく接合しているか、次のように確認できます。
例として、公開されている『間取り図に基づく空調最適化シミュレーション・基本条件』を題材とします。本シミュレーションをそのまま実行し、全ての壁境界条件を表示した状態で、プリセット色である黄色で指定された天井部位(壁境界)と側面壁との接合の描画結果は以下の通りとなっており、確かに描画上、黄色で示された天井部位と側面の壁(灰色表示)は正しく接合していないように見えます。
次に、(確認しやすさのために)黄色で指定されている天井部分の壁を非表示とし、エアコンの前面近くにYZ断面を表示し、更にツールメニューからボタンにより固体領域を表示します(以下図)。白点でハイライトされている点が壁境界として指定されている格子点であり、2面の壁はきちんと接合していることが示されています。
従って、この様な場合、境界条件は正しく指定され、シミュレーション条件として正しく設定されており、単に描画上、1格子点分の隙間が表示されている、と確認することができます。
ライセンス関連
バージョンの異なるFlowsquare+で、同じライセンスキーを利用することはできますか?(例:2018R1で取得した現在有効なライセンスキーを2018R2において使用)
可能です。ただし、バージョンによってキー認証ができない場合がございますので、その場合はお問い合わせください。同じ有効期限・ライセンス種類のライセンスキーを再発行させていただきます。
ライセンス購入・発行前にトライアル用のライセンスを発行することは可能ですか?
Flowsquare+インストール直後から、特別なお手続きなしにお試し用のトライアルライセンスにてのシミュレーションが実行可能です。トライアルライセンス下では、シミュレーション時に生成されるファイルの保存に関して制限がございますが、全ての機能をお試しいただけます。
PRO版の利用を考えていますが、とりあえず1か月利用したいのですが、利用終了後またライセンスを再取得して再開する場合、以前作成した入力データなどは再利用できますか?
ライセンス再発行後も、以前作成した入力データをご利用いただけます。ライセンス失効後も、ライセンス有効時に生成したシミュレーションファイルなどを、利用することは可能です。
サポート関連
サポートを受けることは可能ですか?
無償ライセンス・有償ライセンスに関わらず、全てのユーザーを対象に以下のサポートを無償又は有償にて提供しております。
- 【無償サポート】メールのやり取りで完結する、一般的な技術的・非技術的なご質問は、メール・お問い合わせフォームからお問い合わせいただけます(ただし、多くのユーザーにとって有益と判断される場合、ご質問内容及び回答を無断にて公開する可能性がございます)。
- 【有償サポート】一般的でない、ユーザー固有で比較的複雑な相談に関しては、有償サービスにてお受けしておりますので、フォームまたはメールアドレスからお気軽にお問い合わせください。